小太郎さんとスリッパ
イタズラ好きでなんでもオモチャにしたがる小太郎さん、特に好きなのはスリッパだ。一度、持っていったスリッパの底をかじって、革をむしってしまったことがあり、以来スリッパをイタズラしようとする度厳しく叱っているのだが、一向に止めようとはしない。
いけないと言われていることがわからない訳ではないらしい。スリッパであそんでるところを見つかると、途端にそれを投げ出し、身体を小さく丸めて白目でこっちを見上げる。叱られることが分かっているのだ。分かっていながら、無防備なスリッパを見ると血が騒いでしまって仕方がないようだ。
スキッパーキはもともとネズミなどの害獣を駆除するのに使役されていた犬種という説がある。彼らにとってはスリッパはちょうど手頃な大きさの獲物に見えてしまうのかもしれない。